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「サービス残業」って上司の命令で起きてますか?

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こんにちは、本谷です。

サービス残業ってあるじゃないですか。

現代の巨悪です。僕の嫌いな言葉ランキングでもベスト3に食い込む勢い。あ、1位は「イケメン」です。

僕はサービス残業とかしないんですが、会社には「謹んで無償残業いたしまする!」みたいな忠臣蔵かよみたいな人もちらほら居まして。居心地の悪い思いをすることもたまにあるんですよね。

そもそもなんでこんな理不尽がまかり通るのかと。労働者はしばしばサービス残業を繰り出すのに、なぜ経営者は全くもってサービス給金をしないのかと。

今日はそんな現代社会の巨悪、サービス残業のことを考えてみたいと思います。

サビ残って実は命令されてなくない?

サービス残業って大きく2種類のモチベーションで発生してると思ってるんですね。

  1. 上司に暗に(ないし大っぴらに)命令される
  2. 自らの意志でする

この2つ。

それで、最近ようやく社会も「『労働基準法』とかいうありがたい説法があるらしい」と気づいたみたいで、大手を中心にサービス残業撤廃の動きは起きていると思うんですね。

実際、うちの会社でも管理職はサービス残業を取りやめるように働きかけています。年に1回座学研修でその手の労働倫理について学習する機会とかもあります。

すると、上の2つのうち、「1」は減少傾向にあるはず。

でも、サービス残業自体はなぜかあるんですよね。

・・・

ミステリィ…

・・・
なわけはなく、なんだか「サービス残業したいやつ」ってなぜか一定数いるんですよね。

命令されたサビ残は上司を捕まえれば問題解決すると思うんですけど、そうじゃないケースの方が実は根深いと思うんですよね。

労働民族ワーカホリック

社会には一定数、「ワーカホリック」と呼ばれる人種がいます。(つよそう)

彼らはいわば現代の戦闘民族、いや、労働民族。行く先々を労働の力で血の一滴も残さず焦土に変えてきた冷酷無比の労働軍。

そんな労働民族「ワーカホリック」は言います。

「わたしが残ります!」

「ここはわたしに任せて、先に(居酒屋などに)行ってください!」

「よくも課長を…! おのれクライアント! 食らえ、深夜3時の謝罪メール!!」

滅私奉公を国是とする彼らの価値観では、いかなる状況でも働いている人間が最強。報酬なんて二の次です。

彼らはこぞって会社一番の武功を目指して、労働量を競いあいます。キングダムか?

無能な味方が最悪

それで、サービス残業を厭わない滅私奉公ぶりは、なにより周囲への悪影響が問題だと思うんですよ。

たとえば、

  • 周囲が通常の残業申請をし辛くなる
  • サビ残上等の風土が生まれる
  • 勤怠上の労働時間にサービス分が見えないので、本人の実力以上に生産性が高く見える
  • 不当に高い生産性で、不当な人事評価が行われる(普通の人が低く見える)
  • 上司の管理コストが上がる
  • 適正な労働実績量がわからず、作業量の見積もり精度が落ちる

僕が思いつくだけでもこれぐらいある。

一見「無償で労働を提供している」ので一方的に会社を利する行為に見えるサービス残業ですが、長い目で見れば会社にとって不幸なことの方が多いと思うんですよね。

サビ残自慢を見かけた上司のみなさん、速やかにそいつの喉を突き破るのがいいですよ、まじで。いいことないんで。ンヌフフフ。(キングダム)

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サビ残上等の風土が最悪

そういうサービス残業になんら疑問を持たない人間が一人いると、サービス残業上等の風土が生まれやすくなると思うんです。

いわゆる腐ったみかん理論です。一人ダメだと、じわじわとみんなダメになっていくパターン。

例えばサービス残業をしている人間の見方ひとつとっても、

「サービス残業をしているバカな人がいる」と思う人もいれば、「サービス残業はステータスになる、自慢できる」と思う人や「サービス残業をしなきゃいけない部署なんだ」と思う人もいるわけで。

サービス残業をしている人が、例えば「仕事上すごく頼れる人」や「すごく性格のいい人」だったとすると、その人のサービス残業にポジティブな見方をする人が出てきますよね。

そういう人が1人2人と増えていくと、いつのまにかそのサービス残業は「例外」じゃなく、「当たり前のこと」になってしまうと思うんです。

そうやっていつしか「当たり前」になったサビ残をなんの疑問もなく受け入れる無辜の民を見ると、奴隷階級から抜け出せない貧民ドキュメンタリーを見ている気持ちになるんですけど僕だけですか? 映画だとだいたい黒人奴隷をいじめる白人のデブたちをセガールがボコボコにしてくれるんですけど、そういう展開ないんですか? 日本人まじですか?

原因は違法行為の認識の甘さ

思うに、このサビ残上等の労働民族ってものすごく違法意識が低いと思うんですよね。

サビ残って、法律を度外視で見れば「会社を利する行為」に見えるので、その辺も彼らに問題意識を持ちづらくさせてるのかなと思うんですけど。

「自分のしていることが違法で問題だ」、と気づかないので、サビ残を重ねるし、周囲にも蔓延させると。

こうなると、自分のサービス残業のせいで親しい上司が普通に刑務所にぶち込まれるぐらいないと、意識改革されないと思うんですよ。それかサビ残自慢かましたら上司に喉を突き破られるとか。ンヌフフ。

「サービス残業」って名前もよくない。

なんかいいことっぽいもん。

「脱法労働」とか「無能迷惑運動」とかにすればいいと思うんです。

おわりに

僕はサービス残業まったくしない派なんですが、先日後輩が「今月30時間ぐらい残業つけてないんですよ!ドヤ」みたいな話をかまして来たので、喉を突き破って↑みたいな話を滔々と説教したんですよ。

それでちょうどサビ残へのヘイトが高まったので思わず書きました。嫌いな言葉ベスト3なんで。

ところで不払い残業の金銭補償はいまや当たり前に行われるようになりましたけど、時間での補償もあわせてしてもらえないですかね。アディーレとかまじで過払い労働を時間で還付するサービスしてくれませんかね?

それではまた。サビ残なくなれ~~。