ディッキ族をご存知だろうか。 日本全土に生息する伝統的な害獣だ。 (現代のディッキ族近影)
<特徴> ・カラーディッキーズを穿いている ・靴はニューバランス ・光と音に誘引される習性があり、ライブとかは大体前の方にいる ・たくさん集まると仲間同士でぶつかりあう習性がある ・たくさん集まると空中に水を投げて求愛 ・鳴き声は「ウェイウェイ」 ・ダサいきたない口うるさい
ディッキ族の歴史
史料によると奈良時代からディッキ族の獣害は記録されている。
各地に残る大嘗祭は、ディッキ族から稲作を守るために毎年行われた豊作の祈念祭だ。 ディッキ族に田畑を襲わないでくれぇ〜という祭りだ。
戦国時代では秀吉が刀狩りで平民のディッキーズ所持を禁止したし、江戸時代では徳川綱吉が生類憐れみの令でディッキ族を保護して稀代の悪法と呼ばれた。 ディッキ族を保護する政策で、綱吉は当時の庶民からバカ殿認定を食らった。
ディッキ族に関わるとろくなことがない。 人類が歴史から学んだ真実だ。
現代のディッキ族
現代においても、ディッキ族と遭遇する機会は少なくない。
カラ館でレジ待ちをしてても囲まれるし、 ライブハウスで案内待ちしてても囲まれるし、 フェスで会場移動してても囲まれるし、 渋谷の交差点でも囲まれる。
ディッキ族はどこにでも湧く。
向かいのホーム、 路地裏の窓、 明け方の街、 桜木町で、 こんなとこにいるはずもないのに。
山崎まさよしも、気づいたらディッキ族に囲まれている悲哀を歌っている。
どこにでもいるディッキ族。 すぐ囲んでくるディッキ族。 囲まれたら一巻の終わりなのか。
いいや、そうじゃない。
ディッキ族に囲まれたら?
今回は、ディッキ族に囲まれた時のサバイバル術を教えようと思う。 ライブ、フェス、カラオケ、街角。 好きなところで活用してほしい。
1. のぼる
ディッキ族は、自分の頭上のものを前に流す習性がある。 ディッキ族達に前に流してもらい、群れから逃れる方法だ。 ダイブともいう。 シンプルな解決法だ。
一番安全で簡単だ。 初めてディッキ族に絡まれたビギナーにおすすめだ。
ただ、この方法、難点がある。 楽しいこと。 アレルギー体質な人はハマる。
何度もこの方法を使うと、まんまと自分がディッキ族になる恐れがある。 ディッキとりがディッキ。 ゾンビみてーなやつらだ。
用法・用量に注意して使って欲しい。
2. 食器用洗剤
ディッキ族の体表は90%油で覆われている。 食器用洗剤をかけることで油が溶け出し、彼らは窒息死する。
また、ガス室でBGMを10-FEETにしたホイホイも有効。 「その向こうへ!」の掛け声でみんなまとめて彼岸に逝ってくれる。 その向こうへ。
余談だが、ディッキ族が輪になったとき、稀に地面を叩いて雨乞いをすることがある。 これは彼らの直径の祖先、ゴリラに由来する本能行動だ。 で、ゴリラって全部B型なんだよ。 そう。ディッキ族は全員B型だ。
3. 軍事的解決
おわりに
ディッキーズ、すごくいいパンツです。 俺ももってる。
でもなんか履けなくなっちゃった。 ディッキーズが悪いわけではもちろんない。
「ディッキ族」は概ね、「公序良俗やルールを破る音楽ファン」という意味合いで使われている。 ディッキーズは、外道音楽ファンたちの象徴として分かりやすかったのだ。 みんな穿いてんだもん。
で。
今の時代、ライブはやっぱりコミュニケーションなんです。 コミュニティが楽しければ楽しいんです。
ディッキ族の連中がコミュニティの中の楽しさと音楽の楽しさを混同しちゃってる側面はある。 ルールを破って楽しむことがコミュニティの中では楽しくても、音楽の楽しさでは決してないのに。
音楽の楽しさ=ダイブ禁止のフェスでダイブすること、みたいな誤認があると思う。 音楽の楽しさってルール破ってなんぼだろ、みたいな。
いや、ルールは守ろう!!!!
以上。ディッキ族に囲まれても冷静に対処しよう!