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高校は自転車で通うべき3つの理由

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こんにちは、本谷です。

今日はマジ引くほど社会派な話していいですか? 社会の本質・・・えぐっちゃっていいすか?フフ。

僕も本当だったらこんなしがない個人ブログじゃなくてニューヨークタイムズかガーディアンあたりで話したいんですけどね。世の論壇に一石を投じたいんですけどね。

まあ前置きをうだうだ言っても仕方ないんで、

「高校時代は自転車で通学すべき」

って話をします。

高校時代チャリ通学しとくべき

は? 社会派?

いかにも。僕は明らかに理科より社会が好きな子どもだった。ナトリウムとかデンプンより墾田永年私財法とかガンジーの方が好きだった。あ、おしべとめしべは大好きだったぜ! ヘヘッ!!

いや、そんなことはどうでもいいんですよ。聞いてください。

高校時代に自転車で通学するのって、子どもの人格形成にめちゃくちゃ大きな効用があると思うんですよ。

シングルマザーの母親がテレクラで引っ掛けた男を六畳一間の自宅に連れ込んでいても、叔父が借金の肩に姪である妹を風俗に売ろうとしても、父が義父の葬儀で香典をネコババしていたとしても。

過酷な家庭環境にあっても、青春時代の自転車通学は心豊かな子を育んでくれると思うんですよ。

1. 自由を知れる

自転車通学のなにがいいって、やっぱり「自由」を知るというところかなって。

「自由」は、頭のいいゴリラよりわずかに賢明な読者のみなさんならご存知だと思うんですけど、近代的な法治国家なら基本的人権の一種として尊重されていますね。

でも、これまでの人生を振り返ってほしいんですけど、多くの人にとって

保育園(または幼稚園)→小学校→中学校→高校…

ときて、本当に「自由」になれる場面って実はあんまりないと思うんですよね。

学校ではスターリンみたいな先生が独裁しているし、家では過保護な両親が身の回りのことをなんでもしてくれる。

一般的な暮らしにあって、意外と「自由」を感じる場面は子どもには少ないと思うんですよ。

下校時間の解放感

たとえば、夏休み前とかで学校が半日で終る日を思い出してください。

夏の晴れた昼下がり。12時。

あなたの前には、ピカピカで頼もしい自転車がある。

自転車はあなたに語りかけてきます。

チャリ「今日どうする?」

チャリ「俺、どこでも行けっけど?」

10km先にある砂浜がきれいな海辺、他校の生徒で賑わうゲーセン、隣町の一度入ってみたかったおしゃれなカフェ…。

あなたは先生や親に抑圧され、敷かれたレールを歩む日々の中で、初めて自分で自分をどうにかする「自由」に直面します。

速いし疲れないし軽い上に、自由まで教えてくれるチャリ、すごくないですか?

2. 自分の縄張りを知る

そうして学校帰りに寄り道することを覚えた次に見えてくるのは、自分の「限界」。

言い換えるなら、自転車で自分が移動できる自分の行動範囲が見えてきます。

これまで移動と言えば、「学校と家を往復すること」だったり「親や友達と出かけること」で、意外と自分ひとりでの行動範囲をわかっていなかったりするんですよね。

自分一人だったらどこまで行けるか? という限界。

初めて自転車で通学路を外れたときや、初めて一人で電車の切符を買って電車に乗ったとき。その瞬間、人は自分の限界を超える喜びを知るんですよね。

自分の限界を教えてくれて、限界を超える喜びも教えてくれるチャリ。すごくないですか? もう、師じゃないですか?

3. 時間=俺=肉体=チャリ

自転車で毎日同じ道を通学していると、だんだん「自分があと何分で到着するか?」という時間間隔が研ぎ澄まされていきます。

最初は「だいたいあと15分ぐらい」というような感覚しかないところを、3年間通学するころには「門限のチャイムがなる瞬間に校門を通過する」ぐらいのテクニックを身に着けることになります。

「この信号はいつ変わる」

「この長い直線をこのペースで漕げば、次の信号が変わる前に通過できる」

「この時間のこの道は2組のあかねちゃんがいる」

自転車通学の経験がない方には想像つかないかもしれないですけど、誇張じゃなくこんな感じになるんですよ。すごくないですか? あと、毎日偶然を装ってあかねちゃんに遭遇する僕きもくないですか?

高校を卒業する前なんかは、もはや自分の肉体とチャリが一体となって、自分の感覚と時間が完全に一致するような感覚になるんですよ。

もう時間=俺なんですよ。お前が俺で、俺は時間なんですよ。ロンドンは俺を基準に0時なんですよ。

高校でチャリに乗ってると、時を司ることができるんですよ。

チャリすごくないですか? もう、世界、じゃないですか?

おわりに

いまお子さんの通学に電車を使わせようか自転車を使わせようかお悩みの皆さん。ぜひ自転車をおすすめします。なんせ自転車は世界なんで。

それではまた。