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WHITE ASH

WHITE ASHが解散しちゃうらしい

更新日:

WHITE ASHが解散するらしい。

目を疑う事件だ。思わず記事のタイトルを二度見し、iPhoneの電源を落として入れ直してもう一度見なおしたけどそれでも、やっぱり解散するらしい。明日目が覚めたらやっぱり解散はなしで、悪い夢だったらいいのに。

WHITE ASHは、今の邦楽ロック界で確実に唯一無二の音を鳴らしていた。いなくなったら、間違いなく困るバンドだ。僕が。僕たちが。

いなくならないでくれ、WHITE ASH。

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世界一かっこいいのび太

世界で一番かっこいいのび太だった。のび太のくせに。

ビジュアルは控えめに言って完全にオリジナルのび太を4〜5発殴ったぐらいだった。でも、音楽の才能は本物。漫画ののび太は射的の才能だけが飛び抜けてたけれど、こっちの世界線ののび太は音楽の才能に全ツッパ。

スネアとベースで乾いたイントロ。タメに癖がありつつキレのあるのび太の歌声で控えめにAメロ入ったかと思うと、一気にサビになだれ込む展開。最後にイントロと同じ進行で意味深にぶった切るアウトロ。めちゃくちゃかっこよくないですかこれ。

こんなかっこいい音楽鳴らしてるのに、どうしてやめちゃうのやめないで。

この曲みたいな、洋楽のフォーマットを邦楽シーンで歌えるバンドって、今日日少なくなってしまった。エルレ全盛時代に大量に発生した洋楽志向の細美チルドレン達はすっかり息を潜めた。邦楽ロック界は邦楽ロックを聴いて育ち、新解釈した邦楽ロックを歌うバンド達が天下を獲った。

もちろん、一長一短あるだろう。例えば夏目漱石や森鴎外のように、海外文化を日本に普及し、そのフォロワーたちがどんどん日本語小説を育てていったようなことは、音楽でもあっていいはず。

でも、内向き一辺倒のシーンになると、どこかでファンがNOを突きつけるときがくるはず。進撃の巨人のエレン達が壁の外の海を見たくて巨人と戦うように、内と外の適度な行き来で僕たちはバランスをとっている。

要するに、たまには展開もなにもかも全然違う洋楽聴かなきゃ、邦楽にも倦んじゃうときがくるって思うわけです。24時間365日、Cメロあって大サビどーんじゃ僕たちの三半規管も筋肉痛になっちゃうわけです。唐揚げは大好きだけど毎日唐揚げ弁当食ってらんないだろ。なんの話だ。

邦楽ロックシーンで、洋楽の文法で音楽を鳴らしてしかも聴きやすくてキャッチーでかっこいい。そんなWHITE ASHは間違いなく今の邦楽ロックシーンに必要なバンドだった。そんなのび太は、間違いなく世界で一番必要なのび太だった。

なんかのび太いなくなるみたいに書いちゃったけど、普通にメンバー個別で音楽は続けるらしい。

音楽は、音。

WHITE ASHは徹頭徹尾、「音で伝えること」にこだわったバンドだった。

「歌詞が大事」とよく聞くけれど、じゃあ日本語以外の歌はどうだろう。答えは二つ。気にしないか、和訳するか。どちらにせよ、その時点ですでに発せられている歌詞は、ただの音になってしまうのです。僕らに歌詞はありません。歌っているのは意味のないただの音。でも、その曲をイメージした詩ならあります。「なんかわかんないけどかっこいい」が最高の褒め言葉。言葉で伝えられない感情を、音楽で伝えられたら本望です。
(引用元:RO69JACK 2010)

音楽という形で表現する以上、言葉で伝えられないものを音楽で伝えるという部分が、WHITE ASHの本懐。音楽という形式でしか伝えられない何かを伝えるということは、詰まるところこういう文字媒体で表現しきれない部分にWHITE ASHの良さはあった。聴いているその瞬間にしか、WHITE ASHの良さはわからない。何色のクオリアだ。

そんなWHITE ASHにとって、邦楽と洋楽含め色んな音楽のやり方を持ち込むのは必然のアプローチだったと思う。

日本人を音楽で感動させるには、やっぱり邦楽っぽいコード使いや展開も必要だし、でも日本語を中心に据えちゃうと個々人の解釈に依存しすぎて、音楽で伝えるべき感情がブレちゃうし。

そんな試行錯誤のもと、WHITE ASHの唯一無二なプレイスタイルがギリギリで成り立ってたんだろう。普通のバンドマンがやったら、どれも中途半端な試みになって結局誰にも刺さらない残念な曲ばっかりできちゃうんじゃないかな。

僕たちはたしかにWHITE ASHの音楽に感動していた。

おわりに

WHITE ASHの解散、本当に残念だ。解散の理由は秘密らしい。墓場まで持っていくとのこと。

誰かタイムマシンでのび太の墓を暴いて秘密を教えてくれ。

めちゃくちゃかっこよかったWHITE ASHは解散しちゃう。だけど、メンバーみんなべらぼうにプロの音楽家として個人でやっていける資質に満ちてるので、これからのメンバーの活動に期待したい。

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