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お茶の間に届け!打首獄門同好会!

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打首獄門同好会を知っていますか?

いかつい字面、男1・女2の構成からして、なんらかの高度に体育会系な性技を愛好するSM集団かなにかと思ってUターンした人も少なくないと思います。僕もその口だ。「なんでYouTubeにこんなものがあるんだ、XVIDEOSかYouPornに上げなおせ。異常性癖は日陰に戻れ」そう文句を垂れてブラウザをそっと閉じた思い出がある。

そうして、ファーストコンタクトで打首から首を背けてしまった皆さん、もったいないです。

打首獄門同好会、今の日本では珍しく、老若男女全方位におすすめできる、非常にモラルあふれる健康的なバンドです。

XVIDEOSでやってろとか言ってすみません。いっそYouTubeといわず、もうNHKでも扱ってほしい。

届けお茶の間!震えろ床の間!僕は、打首獄門同好会にお茶の間を席巻してほしい。

生活密着型ラウドロック

打首獄門同好会、「生活密着型ラウドロック」を標榜して活動しています。

「生活密着型ラウドロック」ってまずなんだいと。「生活とラウドロック」は「木村と香取」ぐらい相容れない言葉のはず。…と、僕も思っていたけど、例えば↓のような曲を聴いて一発で理解しました。

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打首獄門同好会「私を二郎に連れてって」

やたらとリアルな二郎への憧憬をクソうるせえボリュームで歌った歌。重たいサウンド、ふざけた歌詞からやたらキャッチーな歌メロ。

二郎に行く人じゃないとこの曲の「日常感」はあんまり分からないかもしれない。けど、僕にはこれが一番ピンときた。

店の行列を遠巻きに見つめるところから始まり、カラフルなカードが並ぶ券売機で食券を買い、店内でどうコールすればいいか迷って…みたいな、二郎に初めて行く人が一人残らず通る道を完璧に網羅してくれている。二郎行ったことのある人は「わかるー!」と唸る出来だと思います。歌の完成度とか無視で、二郎あるあるとしてそもそも優れてません?

間違いなく、「二郎に行く人」のめちゃくちゃ具体的な「生活に密着した」内容の歌。ああなるほど、これが生活密着型ラウドロックかい、と。

万人の生活に密着してる

打首、なにもジロリアンあるあるだけ歌ってるわけじゃない。ちゃんと万人の生活に密着してラウドロックしてくれています。

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打首獄門同好会「フローネル」

風呂入って速攻寝たい、二度寝最高。そんな万人に普遍的な快楽を歌った歌。例えば性癖なんて、1万人いたらそれこそ1万通りある気がするけど、「風呂入って速攻寝る」ことの気持ちよさはもう全員知ってる同じ快楽。二度寝最高とか、多分人類が5万年ぐらい前から知ってる不変の快楽ですよ。

他にも、

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打首獄門同好会「日本の米は世界一」

常軌を逸した米への愛を歌った歌。

日本人の米愛は常軌を逸している。そんな米異常性愛者、日本人みんなのための米応援ソングだ。

ある日、お母さんの晩御飯を「美味しい美味しい」と食べている時に「あれ?これ…もしかして母ちゃんの料理が美味しいんじゃなくて米が美味いんじゃない…?」って禁断の疑問を持ったことがある人、少なくないと思う。

母ちゃんにバレたら尻の毛までむしり取られる、墓場まで持っていこうと心の奥底にしまいこんだ不謹慎な疑問。でも、日本人のDNAからして、その疑問は仕方ない。そう、米が美味いんだ。米が美味いから食事が幸せなんだ。

そんな、日本人なら誰でも腹の底に抱えた米最強論を高らかに歌った歌。

打首獄門同好会は、万人の生活に密着してくれている。

こういう万人におすすめできるネタを、やたら重厚なサウンドとキャッチーな歌メロに載せて届けてくれる。生活密着型ラウドロックの本懐と思う。

ライブエンターテイナー

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打首獄門同好会「カモン諭吉」LIVE(2014.10.18@赤坂BLITZ)

打ち首というと、うまい棒が飛び交ったりみんなで諭吉を呼び出したり、ライブでのパフォーマンスがめちゃくそエンターテイナーなことも忘れちゃいけない。

僕も直近のライブ、COUNTDOWN JAPAN 2016/2017で彼らを観たけど、圧巻のパフォーマンスだった。

キャパ8000人ぐらい(らしい)ASTRO ARENAを見事に埋めきって、堂々たるステージ。大澤会長(Gt,Vo)は「なんでイエモン行かないの?俺は観たいけど」って言ってたけど、なんだかんだ会場びっしり埋めてて底力を感じた。

アストロアリーナって座れる席があって、例年年越し直後の時間帯は休憩がてら座ってライブ観たい人が休みにくるんだけど、そこに打首。もう休ませない。普通に刑。打首じゃないけどなんらかの刑。

でも、そんな休みにきた人たちすら、最終的には踊らせたりコールアンドレスポンスさせたりするから打首はすごい。最後のフローネル前のMCで、「正月どう過ごす?大体わかる、寝正月だ」って言ってたけどおっしゃる通り寝正月になりました。予知もできちゃう。打首すごい。

おわりに

いかがでしょうか、打首獄門同好会。

日本全土のお茶の間に広く浸透して欲しい。NHKで、あるいは学研の教材ビデオで。広くお茶の間で聴かれ、歌われて欲しいバンドです。

ここ1〜2年でメディア露出も増えてきてるけど、名前がいかつ過ぎてメディアにNG食らったりしてるの本当におもしろい惜しい。なんなら、「打首を紹介したい!」って業界人もTV局とか雑誌の人から「あ、そのバンド名はちょっと…」ってNG食らったりとかあるらしい。本当おもしろい惜しい。

たしかに、名前がいかつかったり、ラウドロックがそもそも大衆にウケないって話はある。でも、打首は「誰でも分かって笑えるふざけた曲」なのに、音はバリバリにラウドロックっていう違和感がおもしろさになってる。ラウドだからウケないんじゃなくて、打首はラウドだからおもしろい。

誰でも笑えて楽しくて、音楽的にもかっこいい。こんなバンドがお茶の間に届かないの、もったいなくない?打首には広くお茶の間のみなさんのものになって欲しい。打首獄門同好会がお茶の間を席巻する日がはやく来て欲しい。

だって、みんなデリシャスティック大好きでしょ?

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打首獄門同好会「デリシャスティック」LIVE(2014.10.18@赤坂BLITZ)