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the peggies

the peggies普通にかっこいいから顔の話やめて素直に聴こう

更新日:

the peggiesがかっこいい。

ここ最近、メディア露出も増えてもう普通に売れ抜けそうなガールズバンド、the peggies。

でもネットの評判や周りの風聞を見るに、the peggiesを取り巻く話題ってあんまり上品じゃないものが多い。

やれ「顔がかわいい」だとか、「チャットモンチーやSHISHAMOの後追いだ」なんだのいう政治っぽい側面の話とか。要するに音楽外の話題で消費されてしまっている。挙句、そんな文脈で「ただのよくあるガールズボーカルバンド」とかいう多方面に無遠慮な暴論を浴びてたりする。

こういうゴシップばかり先行すると、ファンの質が悪くなってバンドの寿命を縮めてしまうことがある。ファン層の中心にオタク達が蔓延ってしまって、新規ファンがつきにくくなるからだ。オタクはゴシップが大好き。クリスマスの人気声優監視スレとかまじディストピアでおもしろいから覗いて欲しい。ハードSFな監視社会がまじに見れる。

話がそれたけど、ペギーズも今の状況が続くと、オタクたちに食い荒らされてバンドそのものが死んでしまうんじゃないかと。今まで幾多のガールズバンドが直面してきた邦楽ロック界の伝統的な蝗害だ。飢饉の危機んにあるわけだ。(江戸ジョーク)

まあそれは言い過ぎとしても、the peggiesがそういうゴシップ先行で変な色眼鏡で見られちゃうのはもったいないなー、と思うわけです。

だって、the peggies、かっこよくない?

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計算づくの詞・曲のかみ合わせがすごい

2016/10/19リリースの両A面シングルから新曲、『スプートニク』

この曲、僕すごくかっこいいと思うんです。あまりに詩的で。

宇宙の隅に溺れた僕の声を拾った 君におくる歌

たった一行で、こんな複雑な世界観バチッとリスナーの頭につくれるアーティスト、そうそういない。一節目から僕はめちゃくちゃ好きなんだけど、この曲は最初から最後までずっと、曲と詞の間の必然性がガチっと噛み合っているように思う。

今の邦楽ロック界、詞と曲の間に必然性がない曲ってめちゃくちゃ溢れてると思うんですよ。淡々と散文詩で情景描写を早口でまくし立てる曲とか、よく分かんないオノマトペ放り込んで音数揃えたりする曲とか。

でもこの曲、欲しい所に欲しい音と言葉がある。

そもそもこの曲めちゃくちゃ展開が多いんですよ。

サビ→Aメロ→Bメロ→サビときて、また違うメロにずんずん入っていく。で、展開にあわせて詞のストーリーも進行していくんだけど、見せ場はここ。

強がって絡まって傷ついたあの部屋
僕ってこんなに弱かったっけ。
君がいなくても大丈夫な僕でいたかったの
今更だけどそんなの、なれっこないよな

このあと間奏入って、ボーカルの北澤ゆうほが「ああああ!」ってフェイク入れるんですよ。

ここがね、もう本当に良い。

間奏のフェイクなんて、ライブでもない限り音源だと冗長な印象になる曲が多いんだけどさ、この「ああああ!」はこの曲のストーリーの中ですごく自然な感情表現。漢字で書くと、絶対に「嗚呼」。間奏のフェイクにまで、詞のストーリーを進めるための文脈がある。

こんなに、曲の展開がつくる気分と、詞のストーリー・感情表現が噛み合ってる曲って、他にあんまり思いつかない。

YouTubeのこの曲のコメント見ると「盛り上がりに欠ける・インパクトが足りない」的なこと書いてる人が結構いるんだけども、そう見られるのも一部仕方ない。こんだけ展開多かったらサビの印象も薄くなる。

でも、この曲がかっこいいのって、「サビだ!」「ギターソロきた!」とかの瞬間瞬間じゃなくて、曲全体の文脈がかっこいいんだ。

両A面の1曲たるに十分過ぎるほどかっこいい曲だと、僕は思う。

言葉の効果的な伝え方

唐突だけど、「YouTubeで曲を聴いて「うおー!」ってテンション上がって、あらためて歌詞眺めながら聴いたらなんか醒めちゃった」みたいな経験ありません?

僕はめちゃくちゃある。

冷凍の唐揚げチンして食べた時に1個目はアツアツで「うめえええ!」ってなってるけど、3個目ぐらいでヒンヤリしたやつに出会ったときのような醒め方。3個目殺す。

別に歌詞が悪くなくても、なんか醒めちゃうことがある。

思うに、耳から入る言葉と目から入る文字ってのは、全くもって情報の入り方が違うと思うんだ。耳で聴いて思い浮かべる情景や気分と、目で見て思い浮かべるそれは全く別物だと。

それを踏まえて、以下のMVを観て欲しい。

同じシングルのもう1曲、『LOVE TRIP』

僕はこのMVすごく良いと思った。

このMV、歌詞がずっと出てるかと思いきや出ない部分も交互にくる。僕は、文字じゃなくて「音と声だけ」で言葉を伝えるべき部分はそう配慮されて作られているような気がして、すごく良いと思った。

別に「それがなんだ、映像監督の仕事だ」って言われるとそれまでなんだけど。

でも、曲にこんな節がある。

本当の事はいつだってさ
感情の陰に埋もれて見えなくなってる
だから僕らはこうやってさ
手を握るよ、笑いあうんだよ

恋人のコミュニケーションの話。「言葉だけじゃ本当のことは伝わらないから手を握るし、笑いあうよ」みたいなニュアンスだと思う。

歌にも通じる部分があるなと、このMVを観て僕は思った。目で見る文字だけでは伝わらないことがあるから、曲をつくるし、歌をうたって言葉を伝えると。そんなイメージとこのMVのつくりがバチッとはまってて、なんだか「すごいなあ」と、シンプルに思ってしまったわけだ。

もちろん全てが彼女たちの計算づくの仕組みでは無いと思う。たまたまポップでキッチュなMVを作ったらなんかファックな曲の受け取り方をされちゃったぜ、みたいな。

でも、そういう広がりの多い受け取り方をさせられるのは、間違いなく彼女たちの力あってのことだと、僕は思う。

おわりに

the peggiesは、「顔がかわいい」とか「どのガールズバンドの後追いだ」なんだというゴシップで消費してしまうのはあまりにもったいない。こんなにかっこいい音楽を鳴らしてる若くて可愛い女の子、アニメでもいない。

the peggiesはそんなゴシップが無くたってかっこいい。

「ガールズバンド応援したい、でもアイドルオタクみたいに見られるのは嫌。」そんな女の子、the peggiesを応援してみないかい。超おすすめだ。

オタクたちに食い荒らされるにはあまりにもったいない、かっこいいバンドだよ。

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