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sumika

ぼくたちはsumikaが売れるのを黙って見ることしかできない

更新日:

sumikaがもう売れる。

もちろん、「は?もう売れてるし」って思う人もいるだろうけど、もうそんなレベルじゃない。売れに売れる。売れ切れる。来年の夏フェスでは、飛び級して今までの3倍5倍とかのキャパのステージをびっしり埋めてるだろう。

由々しき事態だ。

もう誰も止められない。悔しいけど、これはもう決まったことだ。「唐揚げはおいしい」。それぐらい自明なことだ。完膚なきまでに売れる。人類はみんな唐揚げが大好きだ。

でもさ、「sumikaが売れるのなんか悔しい」って思う少年青年におじさん、いるよな。「なんか卑怯じゃん!」っていう、やり場もなければ根拠も全くない、ただのワガママをごねる男の子、いるよな。しかも結構いるはず。

このままでは、KANA-BOONやゲスの極み乙女が売れた時のように、「はんっ、あんな売れ線聴くとか恥ずかしくねーの?」っていう、黒歴史まっしぐらなこじらせ方をする陰キャラがたくさん湧いてしまう。恥ずかしいのは「売れてるから」という理由だけで無根拠な批判をする君だ。

今日はsumikaの何が卑怯か、振り返ってみようと思う。こじらせ陰キャラにとって、心ばかりのフォローになればと思う。

「sumikaのブレイクをどうしても止めたい!」
「sumikaが売れるのを指を咥えて見てられるか!」

そんな薄暗い義憤を感じた陰キャラ諸君、よく頭に叩き込んで帰って欲しい。

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1. 卑怯ドラム

地下室タイムズさんが発見した邦楽ロックのトレンドに、「卑怯ドラム」というキーワードがある。

文字で書くと「ドンツーパンツードンツーパンツー」っていうビートパターン。嫌がおうにも踊れる曲に仕上げるダンスビートの王道パターン。詳しくは、以下の記事を読んで欲しい。

<参考>

邦楽ロック界でダンスビートが天下取ってそろそろ5年ぐらい。もはや伝統的なテクニックだ。いま売れてるバンドは大体2〜3曲ぐらいはこのビートでキラーチューンを持っている。

sumika、もちろんこれ抑えてます。

分かる。分かるぞ。
卑怯と言いたい気持ちは分かる。

でもさ…。

ここまでキャッチーなの、果たしてドラムの力だけかい?

きみはこのビートに、こんな誰でも一発で覚えられる歌メロ乗っけられる?よく意味わかんないけど誰でも頭に入るキーワード乗っけられる?

卑怯ドラムはあくまで、数多あるテクニックの一つ。それ一発でどこの誰でもキャッチーな曲がバシッとつくれるわけじゃない。キャッチーはもっと科学しないとできない。

ちなみに僕は、卑怯ドラムでダンスビート前提の制約がつくことで、邦楽ロックは逆にメロディや演奏や詞に自由が出来て、表現できる情報量が爆発的に増えたと思っている。その分、バンドが自分たちの裁量で工夫しないといけないことって増えたんじゃないかな。みんな同じ土俵で戦うんだから、リスナーの耳をかっさらうには、三つも四つもひねらなきゃいけない。

ドラムのプレイングへの影響は知らないけど、バンド音楽全体への影響としては間違いなくポジティブな方向に働いたんじゃないかなーと思う。嫌なら使わなきゃいいし。

ちなみに、同じく地下室タイムズさんが発見した次のトレンド、「爆速ディズニー」もsumikaはばっちり抑えている。悔しいなァおい!

<参考>

2. ルックスと声

邦楽ロック界の不文律。"売れるバンド"には、ルックスに関する厳密なルールがある。それが以下の3点。

  • メンバー全員に清潔感があること
  • メンバー全員がカッコ良すぎないこと
  • ギターボーカルが一番イケメンなこと

要は、ルックスがちょうど良いことだ。

sumikaをみてほしい。

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うん、ちょうど良いな。

邦楽ロックバンドは、なぜかカッコ良すぎると突き抜けて売れないジンクスがある。まあ理由ははっきりしていて、アイドルっぽく見えちゃうからだ。

邦楽ロックファンがバンドを好きになる要素には、「そのバンドを応援している自分がイケているか?」という明確な基準がある。で、バンドがアイドルっぽく見えてしまうと、この基準を満たせなくなってしまう。「アイドルを応援している自分はイケてない」から。だから、イケメンすぎるバンドは売れきらない。

売れてるバンドはイケメンすぎない。KANA-BOONも、ゲスの極み乙女も、セカオワも。な、わかるだろ?

ルックス的に"売れるバンド"の条件を全部抑えてるsumika。

更にずるいのが、声でもばっちり女の子の心を掴んでくる。ダイレクトに子宮に届く声。映倫による規制が待たれる。

イケメン声だよね。
イケメンらしい、イケメン声だ。悔しいなァ!!

俺が今「イケメン声」って聞いて思い浮かぶの、sumikaの片岡健太とマキシマムザ亮君ぐらいだよ。

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(マキシマムザ亮君)
予襲復讐、めちゃくちゃかっこいいよ。

3. 邦楽ロックのど真ん中を抑えた歌詞

気まぐれ意地悪されても
ワカガマに振り回されても
B5の上の僕は情けないんだ

好きでいる理由は少し
嫌いになる理由は沢山
だけど代用品はないから

「少女漫画にでてくる男の内心」を歌ったような詞。彼らのマーケティング戦略は、どこまでも邦楽ロック界というマーケットを理解している。

10〜30代女子の心を撃ち抜く恋愛詩。これが、邦楽ロックマーケットのど真ん中にあるテーマだ。ここを狙い撃つテクニックは、数多あるが、sumikaはまさしく王道から叩きに行っている。

根アカも陰キャラもサブカル女子もOLビッチも誰もが抱える乙女ゴコロ。「少女漫画の主人公みたいな恋がしたい!」という乙女ゴコロ。

誰もが、自分の人生の主人公だ。少女漫画の主人公のように、めちゃくちゃ都合のいい物語が自分にもあったって良い。そんな乙女ゴコロをsumikaはぶち抜いている。

普通の現実の男が考えているようなていで、少女漫画にでてくる男の子の内心っぽいことを歌う。この欺瞞は、今の邦楽ロック界で一番卑怯な組み合わせだ。

もちろん僕たち男は、彼らのそんな嘘を見抜いている。だからこそ、sumikaの抜け目無さ、狡猾さに舌を巻く。彼らがこれをやるのは卑怯だと感じる。彼らは詞の世界観以外にも条件が揃いすぎているからだ。

どこまでも賢いバンドだと思う。

本音では、
こんな都合いい男いるかよオラァ!
だけど。

悔しいなァ!!!

まとめ

sumikaが売れるのは必然だ。

彼らは、どこまでも邦楽ロックのトレンドを抑えきっている。ここまでの邦楽ロックの文脈は彼らのためにあったんじゃないかとすら思える。

今後彼らのフォロワーはたくさん出てくるだろう。でも、きっと彼らのようにはなれない。彼らは計算でやっている部分、計算外の部分も含めてあらゆる追い風を味方につけているからだ。彼らのフォロワーが彼らの真似をしたときには、既に風向きは変わっている。

それぐらい完璧に、彼らはシーンの真ん中を今歩いている。

でも、でも…。

まだ納得できない気持ちがある?

「トレンドに乗るのはずるい!」って?

「トレンドに乗ることと、トレンドを作ることは違う!トレンドを作ってみろよ!」そう言いたいかい。そうかい。まだ闇の力が抑えられないかい。

そうだな、諦めよう。分が悪い。

音楽の歴史って、昔使われたビートやメロディの再解釈の繰り返しだ。スクラップ・アンド・ビルドが、ロックの精神性。色んなトレンドを組み合わせて抑えることだって、立派な発明だ。彼らは今もただトレンドを抑えているようで、発明している。彼らがシーンを上り詰めたら、彼らのすることが新しいトレンドになる時がきっと来るはずだ。

sumika、いいバンドだと思う。どこまでも賢いバンドだと思う。来年はシーンの主役に躍り出ると思う。男からしても、変な色眼鏡を外してみると、やっぱり聴いてて気持ちいい。

図らずも、sumikaを倒したい陰キャラたちを、先回りして倒す記事になってしまった。

ここまでお膳立てされてシーンを上り詰めたあと、彼らがどんなことをしでかしてくれるか、今から楽しみだ。きっと、また新しい発明があるはずだ。

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