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さよならポエジー

さよならポエジーは今聴け。今だ。今、聴け。

更新日:

BASEMENT TIMESさんの以下の記事を読んで、さよならポエジーをちゃんと聴いた。

友人から借りて放ったらかしにしていた。もっと早く聴いとけばよかった。素直にそう思った。

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さよならポエジーって?

さよならポエジーは神戸発の2人組ロックバンド。

オサキアユ(Vo,Gt)、ナカシマタクヤ(Dr)と、サポートメンバーのマッサー(B)で活動をしている(らしい)。

レーベルはTHE NINTH APOLLO。大阪のインディーズレーベルで、超現場主義の硬派なバンドをごりごり出してくる。完全に2016年度下期の主役に躍り出たMy Hair is Badと同じレーベルだ。

詞がめちゃくちゃいい

彼らのどこか懐かしい音に載る、どこまでも彼らの"今"を描いた歌。

以下のMVを見て欲しい。

赤が青になる様 日々は単調になっていくわ
無傷はふりだしの象徴であるかの如くです

馬鹿が阿保になる様 日々に変調もさしてないわ
蹉跌は自らへの表彰であるかの如くです

綺麗な韻文。古風で熟れた語彙。だけど彼らの"今"そのものを表現する詞。万人受けする詞じゃないと思う。でも、刺さった人にはどこまでも奥まで刺さる詞だ。

あなたにはどう映っただろう。

言ってることよく分かんない?なんか想像しづらい?あんまり乗れない?友達に興奮気味に、「さよならポエジー良いからまじ聴け」という話をしたら「まだピンと来ない」って言われた。まあそうだよなって思う。

でもそれでいいと思う。オサキアユの詞は、誰かの深いところで響けばいい。

何者かになれないあなたに。何者かになりたかったあなたに響けばいい。

何者かになれないあなたに

でもそれなりの才能で 俺は俺を救ってやろう
苦悩の割に実りのない この感性を愛している
不甲斐ない日々も能書きも きちんと束ねて置いておこう
いつか売り捌くその日まで 凡ゆる不安も耐えるまで

自分はまだ何かになれると思ってる人。普通に収まることを諦められない人。自分が必死で勝ち取ってきたはずのこの現状をどこか受け入れきれない人。

そんなあなたを、彼らは捕えてしまうかもしれない。救ってしまうかもしれない。

凡人であること。それを知ってしまうこと。それでもそんな自分を認めて、何かになろうとしている。オサキアユのそんな詞は、何者かになれないあなたにすごく響くと思う。

僕にはすごく響いた。広大な凡人道のど真ん中を、平均台でも渡るように恐る恐る歩いてきた僕にとって、オサキアユの言葉はあまりに眩しかった。

彼らが売れてしまう前に

僕は、このバンドを今聴いて欲しい。今だ。あと1年じゃ遅い。

今、聴いてくれ。

彼らが売れてしまう前に聴いて欲しい。

端的に言って、オサキアユは天才だと思う。売れると思う。評価されないわけないと思う。だから、オサキアユの歌詞に切迫感を持って聴けるのって、今だけなんだよ。

彼らが売れてしまうと、非凡さが明らかになってしまう。天才だってはっきりしてしまう。「凡才だけど、その才能で自分を救ってやる」そんなことを本気で切実に歌っているさよならポエジーの初期衝動は、今が一番美しい。

彼らの初期衝動は、売れてしまうと、矛盾して見えてしまう。「凡才だけど、その才能で自分を救ってやる」と、明らかな天才が歌っている。その矛盾が明るみになる前に、今、このバンドを聴くべきあなたに聴いて欲しい。

彼らの切実さは、今一番輝いている。

初期衝動の行方

誤解が無いように言っておくが、売れたら彼らの楽曲が無価値なものになるというわけではない。今僕たちを捕まえた彼らの楽曲が輝きを完全に失うことはない。

でも、彼らの初期衝動は、売れたらその矛盾から霧消してしまうだろう。すなわち、彼らは今の『二束三文』ような曲をずっと作り続けることは出来ないと思う。彼らが歌うべき歌はこの後きっと違った内容になってくる。

歌うことが変わるということは、珍しいことでも悪いことでもなんでもない。変化に適応することは、バンドが生き残るための必須能力だ。「あのバンドが良かったのは2ndアルバムまで」とか「○○の頃から方向性変わってクソになった」というよくあるバンドの思い出話。考えてみれば普通のことだ。

たとえば「友達」の歌が深く刺さった人間に、「恋愛」の歌が深く刺さるとは限らない。童貞に「友達」の歌はぶっ刺さっても、「恋愛」はかすらない。でも、バンドだって童貞にばっかり歌ってるわけにはいかない。童貞はそんなにお金落としてくれないし、拡散してくれないからだ。

同じことをずっと歌い続けているバンドは生き残れない。TUBEぐらいだろ。そんなことできるの。そのTUBEだって時折、我に返ったように『虹になりたい』とか歌ってる。『虹になりたい』いい曲だよ。

さよならポエジーもきっと、違うテーマと闘うときが来るのだろうと思う。

僕は今から、彼らが売れた時にどんな歌を歌うのか楽しみでならない。

おわりに

さよならポエジー、本当にかっこいいので聴いてみてほしい。ここ2年ぐらい出会ったバンドの中でも1,2位を争うぐらい、僕には響いたバンドだ。

このバンドの今、オサキアユの今を切実に歌っている歌たちが、あなたに響けばいいなと思う。

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