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赤色のグリッター

赤色のグリッター、整いすぎてない?

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赤色のグリッターがRO69JACK 13/14を優勝して早3年。

マネジメント事務所がスペースシャワーミュージックだったり、1st mini Album『存在証明』のプロデューサーに元SMILEの浅田信一を迎えていたり、盤石な売り出し態勢で、「さあどこまで売り抜けるか」って局面に向かっていっていたと思う。それで、確かに売れたし、一定の成功をおさめてると思う。

普通に考えて、赤色のグリッターを取り巻く布陣は、世に並みいるバンドたちから見ると圧倒的に恵まれた環境にいる。ぽっと出のバンドマンたちからすれば、クラスメイトが石油王の息子、ぐらいの感覚になる格差社会。経歴も、彼らの花道を用意するバックボーンも申し分のない環境。

実際、赤色のグリッターは売れ、4月にNew mini Albumを出して東名阪ワンマンをやるらしい。東京公演は渋谷QUATTRO。バンドとしての評価は、「成功」の2文字で言い切れるだろう。

でも、赤色のグリッター、若いのにあまりに整いすぎてません?

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整いすぎ問題

赤色のグリッター、若いのにあまりに整いすぎてると思う。

さすがにかっこいい。リードギターのリフがすごく耳に残るし、ボーカル佐藤の特徴的な声がうまく刺さるように緩急をつけた展開。20歳そこらの年齢からとても想像できないサウンド。相応の若さも感じる一曲になっている。

しかしこれ、あまりに大人の影を感じる。PVも、女の子のなんだかどんな意味があるかよく分からないけど意味深っぽいシーンがつづく、よくある大人がつくるPV。外でギター弾いているけど電源は引いてない。

すごくいい曲だし、すごくいいPVだけれど、ちらつく大人の影が気になってバンドとしてのメッセージが見えづらい気がするんですよ僕は。

もちろん、この曲にも佐藤リョウスケの主張や歌いたいことは、彼らなりに限界まで詰め込まれてるのだと思う。でも、最終的にプレスしてプロモーションが立てられて、って段階に至る間にいろんな大人たちが良くも悪くも本気で戦略もって仕掛けてくれているが故に、バンド本来の持ち味みたいなものがうまく偽装されてやしないかいと、そう思ったわけです。

無論、こういう音楽が好きな人が多く、マーケットとして求められているものを送り出しているというのはわかる。外食で例えると、せっかく外で食べるなら、普通に考えてどこの誰か知らない主婦が勝手にアレンジレシピでつくったアヒージョより、ロイヤルホストのハンバーグセットが食べたいよ。

でもロイヤルホストより、母親がつくったよく分からないアレンジコロッケが食べたくなるときもある。どこのお店を探しても見つからない、母ちゃんオリジナルの味が食べたいときもある。

バンドの持ち味は、いわば母ちゃんオリジナルの味のようなもの。

僕は、赤色のグリッターが若さ相応の、自分たちの本来的な姿を感じさせる曲をもっとえげつない量・ペースで送り出してきて良いんじゃないかと思っている。

バンドの勢いは、バンドの持ち味

バンドが売れる勢いは、バンドの持ち味が決める。

たとえば、売れているバンドにはそれぞれそのバンドならではの特徴・持ち味がある。

KANA-BOONは中性的な声にとにかく客を縦ノリさせる4つ打ちスタイル、夜ダンはひたすらダンスダンスダンス、ヤバTはキャッチーなメロディで客が歌いたくなるおもしろ詞…といった具合に、そのバンドに期待するものがはっきりしている。

そして、そのバンドに期待するもの(バンドの持ち味)と、世の中の需要がうまく噛み合ったとき、そのバンドは勢いをもって売れ抜けていく。本来、そういった持ち味は売れていない下積み時代に、荒削りな音楽をそれでも鳴らし続けている間に確立していくものなんだと思う。荒さの中で削ぎ落とされるものと残るものがあって、残ったものがそのバンドの持ち味になっていく。

赤色のグリッターの持ち味、RO69JACK優勝してから3年の間に、なんだかうまく隠されちゃってる気がする。

あまりに1st Albumから音源として整っていたために、リスナーはたしかに聴いてて気持ちいいんだけど、「赤色のグリッターに期待してるのはこれ!」ってポイントが抑えられない。

赤色のグリッターがこれから売れぬけるには、この持ち味をあらためてはっきりリスナーにわかる形でぶつける必要があると僕は思う。

赤色のグリッター、整うにはまだ早い。

おわりに

赤色のグリッター、2017年は勝負の年になると思う。

4月にニューアルバムを出し、東名阪のワンマンツアーもやる。普通に考えて、もう一段階ハネるならこのタイミングだ。

このタイミングで、なんらか彼らの持ち味をシーンに提示してのければ、間違いなく邦楽ロックシーンはそれに応えてくれるんじゃないかと思う。

でも、これぐらいのタイミングでそれが提示できないのであれば、シーンは急速に興味を失うリスクも秘めていると思う。新しいバンドは今も昔も絶えず山ほど出てきてるし、「このバンドはこういうバンド」ってわからないとリスナーどういう気分のときにそのバンドを聴けばいいか分からないから。

YouTubeで「頭振りたいからホルモン聴こ」って検索窓にホルモンを打ち込むようになるのが、バンドの持ち味がリスナーに理解されているということ。

赤色のグリッターが、そういう検索ワードを見つけられるか、今年注目していきたい。

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