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04 Limited Sazabys

日本一アツい名古屋出身バンド、04 Limited Sazabysを聴け

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10年弱の間、完全に過去のジャンルと化してしまっていたメロコアを華麗に蘇らせた04 Limited Sazabys。

メロコアというと、どんなバンドを思い浮かべるだろう。先駆者にしてジャンル完成者のHi-STANDARD、精神的な後継者10-FEET、TOTALFAT…等々。よく言えば漢らしい、悪く言えば汗臭いバンド達が思い浮かぶと思う。

そこにハンカチとエイトフォーを持って現れ、汗業界に革命を起こしたバンド、04 Limited Sazabys。メロコアというジャンルへのイメージを一変させ、ディッキ族以外の人間にも手広く届けてみせた、メロコア界の救世主。

ものすごい勢いで売れたものだから、とかく反感を買いがちなフォーリミ。なんとなくイメージだけ先行して聴いてない人も多いと思う。今日はそんなフォーリミが売れるべくして売れ、決してそれが偶然ではなかったという話をしたい。それで、願わくはフォーリミをちゃんと聴いてもらいたい。

いま日本で一番アツい名古屋出身バンド04 Limited Sazabys、おすすめです。

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メロコアの国、名古屋

名古屋って、メロコアバンドがやたら多いんです。理由はよくわからないけど、なぜかやたら熱心なメロコアファンとメロコアバンドが多い。

メロコアみたいな、掘られ尽くした炭鉱のようなジャンルを「まだ石炭あるし」といって掘り続けてる名古屋人。スプーンで脱獄する囚人みたいなストイックさ。僕、隣県出身ですが、毎週末は名古屋の方向から『STAY GOLD』の合唱が聴こえてくる。いい加減目を覚まして西野カナとか聴けよと思う。

フォーリミは、そんなメロコア大国で並みいる古豪を押しのけて上り詰め、メロコアで東京に殴り込みをかけてきたバンドになる。

では、フォーリミはどうしてそんなメロコア大国名古屋でトップに上り詰めることができたか。

メロコアの命、メロディセンス

04 Limited Sazabysの成功の最も重要な要因は、GENのつくる圧倒的にキャッチーに振り切れたメロディセンスにあると思う。

日本中のバンドマンが頭をひねっても作れないメロディを、こともなげに発明できるのがフォーリミの最強の武器だ。サビでもないのにこんなフレーズ投入すんじゃねえって全国のバンドマンがブチ切れてる。

メロコアは、差別化できる部分が非常に少ないジャンルだ。ハイスタで始まり、ハイスタで完成された故に、そこで出来上がってしまったルールをいかに工夫して魅せるかにメロコアバンド達の苦労はある。

他との差別化が難しいメロコアというジャンルで音楽をやる以上、良い歌メロをつくれるかどうか、というのはそのバンドの生命線になる。ハイスタの『STAY GOLD』みたいに、一度聴けば全員一発で歌えるようになる尖ったメロディを発明できるか。これはあらゆるメロコアバンドに普遍的なテーマだ。

良い顔面や特徴的な声のボーカルといった飛び道具を持っていないバンドは特に、ここのメロディセンスがバンドの分水嶺になる傾向にある。

まさしくキラーチューン。

こんな聴いてて気持ちいメロディ発明できるバンド、そうそう現れない。フォーリミは、飛び道具もメロディセンスも、どっちもずば抜けた個性を持ってる。そりゃメロコア大国でもトップ取るよと。

メロコアバンドらしくないルックス


ご存知の通り、フォーリミはこれまでのメロコアバンドの常識を覆す見た目をしている。

メロコアバンドというと、ステージ上での正装はタンクトップか破れたTシャツ、上品な人でも襟つきのシャツは着ない。ギターの玄は切らないでびゃんびゃん。そんなビジュアルが先行しがちなジャンルなわけです。

そこにフォーリミは、小洒落た服・髪、線の細いキャラクターで現れた。ぱっと見、MCで「ぼくは今日も地球とこの風に感謝したい」とか言いそうなタイプの線の細さ。大きい声を出せないタイプの見た目。

この見た目が、これまでメロコアバンドたちがリーチできなかった層を取り込む取っ掛かりになった。一部のファンによる小さなマーケットで完結していたメロコア界に、新しい客を呼び込むことに成功した。しかもこの見た目で言うことが普通にロックミュージシャンのそれで、そのギャップにまた年端もいかぬ乙女たちはときめいちゃってる。年端も随分いったおじさんもときめいちゃってるしな。おお?誰がおじさんじゃい!ワンカップ持って公園来いおら。

ともかく、多くの邦楽ロックファンにとって親しみやすい見た目で、しかも鳴らしている音楽は死ぬほどキャッチーに振り切れたメロディ。フォーリミが名古屋でトップをとって日本全土に飛び出していくのは、時間の問題だったわけです。

レペゼン名古屋から日本代表へ

「レペゼン」って言葉を聴いたことがあるだろうか。

よくラッパー達がつかう言葉で、「〜を代表する」という意味で使われる。「レペゼン名古屋」で「名古屋を代表する」という意味になる。「Represent」の略らしい。ただでさえ偏差値低めなラッパー達のなけなしのボキャブラリーから出てきて広く愛用されている言葉だ。

ラッパーたちは、自分の地元に誇りをもって「レペゼン」を名乗り、自分たちの地元を背負って外の人間と戦う。自分たちの地元を愛し、常に自分たちの活動で地元が盛り上がることを願って音源づくりやラップバトルに取り組む。「レペゼン」は、そんなラッパー達の地元への感謝を反映してよく使われる言葉だ。

フォーリミ、まさしくレペゼン名古屋なバンドなんです。

東京に出てきてもうしばらく経ってるのに、今もライブの冒頭挨拶では「名古屋のバンド、04 Limited Sazabysです」と挨拶をする。

東京に出てくるとき、ギターのRYUTAが名古屋を出ることに対して難色を示して、GENが説得したらしい。

RYU-TA(G, Cho) うん。フォーリミは名古屋のバンドだって思ってたから。「名古屋の04 Limited Sazabys」って言ってるんだから、名古屋を守っていかなくちゃと。

KOUHEI そのときGENが「“日本のバンド”にならない限り、名古屋は守れないんじゃないの?」って言って。

GEN 「名古屋のために名古屋を背負って東京で戦うべきじゃないか」って言ったんです。
(引用元:http://natalie.mu/music/pp/04limitedsazabys05)

スケールでかすぎだろ。こちとら引っ越す時に「八王子のために、八王子を背負って23区で戦うべき」とか考えたことないぞ。

ともあれ、フォーリミは名古屋時代に収めた一定の成功をもって、自分たちはそろそろ「日本」というスケールで戦うべきだと判断して東京に出てきた。名古屋を制覇し、日本制覇に名乗りを上げる。織田信長か。

メロコア大国の名古屋で、メロコアでトップをとって全国的にメロコアブームの火付けをした。実際に織田信長みたいな経歴だけど、彼らはここからまだまだハネる底力を秘めてるはず。

おわりに

売れ方がえげつないこともあり、アンチからは「顔がいいだけ」と無遠慮な誹りを受けがちなフォーリミ。

確かに顔はいい。事務所の戦略として顔をPRしてないというと、それも嘘になるだろう。でも、バンドの知名度をあげる上でそういう売り方が一時的にあるのは全く悪いことじゃない。それも立派な戦略だ。

結局、「顔がいいだけ」かどうかは、時間が証明することになる。「顔がいいだけ」のバンドは、長いスパンでの消費者の評価に耐えられない。一時的なブレイクの後、早晩退場することになる。SMAPが顔だけで20年以上も国民的アイドルで居られたか?という話と同じですよ。

フォーリミ、そろそろ普通の一発屋バンドだったらとうに過渡期を迎えてておかしくない時期のはずだ。僕の目からは、人気が衰えるどころかずーーっと加熱しっぱなしに見える。

「顔がいいだけ」かどうかは、歴史が証明する。僕だったら、断然04 Limited Sazabysが残る方に賭ける。

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